- 10月
- 2024年11月
当社取り扱いメーカーのほとんどがMacworldへの出展をしているのですが、Gefen社のみが両方の展示会に出展していました。CESとMacworldでは少しターゲットが異なるため、出展している製品も異なっていましたので、まずはCESでの出展内容をご紹介しましょう。
毎年2コマ分のスペースを取って展示・デモンストレーションを行なっていますが、今年もそれを踏襲した形での展開をしていました。Gefen社は数多くの製品があるのですが、今回は従来の製品はほんの少しだけで、新製品のみに絞った形での展示を行なっていました。
・HDMIバージョン1.3対応製品発表
Gefen社は長い間HDMIの創世記から周辺機器を開発してきましたが、ここに来て大きな変革であるバージョン1.3がPlaystation3を皮切りにやってきました。Gefen社では早くもHDMIバージョン1.3対応の切替・分配機ラインナップを発表しました。
このバージョン1.3対応製品の意味は後日深く書きたいと思っていますが、まずは世界に先駆けてHDMIの最新バージョンをサポートしたということで、これまで通り「一歩先を行くGefen」のイメージを強烈にアピールすることができました。会場内でも他社製品においてバージョン1.3をサポートと謳われているものもありましたが、実はHDMIの上位互換性のことを指しているだけで1.3のみの機能であるディープカラーなどはサポートされていないのでご注意を。
1.3対応製品は現在のラインナップとは区別され、価格も若干上がってしまう予定です。これはチップや周辺回路のコストアップが原因で、より高品位なデータ伝送を行なうためにある程度は仕方ないことといえます。発売時期は3月頃になるとのことでした。詳細は追ってアップデートしたいと思います。
・ワイヤレスHDMI伝送システム
ワイヤレスでHDMI信号を伝送できるシステムをデモンストレーションしていました。実はコレ、昨年のCESでもデモをしていた製品で、ようやく製品化の目処が立ったようで、「春頃」に発売を予定しているということでした。価格は8万円前後になる模様です。「春頃」というのが微妙な言い回しで、いつまでが春なんだ、というところが主観的に決められるところなのが「言い訳しやすい」みたいです(笑)。地球上には常に春を迎えているところがありますしね。
という軽口はこれくらいにして、「ワイヤレス」は今回のCESのテーマでもあり、これからのデジタルライフではワイヤレスでの接続がキーワードとなります。たしかにケーブルに縛られているのはあまりスマートといえませんね。HDMI信号をワイヤレスで伝送できるということは、設置の難しかった場所や、ケーブルを這わせるわけにはいかないような場所、ケーブルを見せたくない場所などで映像と音声が簡単に送れるということになるので、今までは実現できなかったことができるようになり、新しいカタチを見いだすきっかけにもなります。
・ワイヤレスコンポーネント&Audio伝送システム
HDMIと併せてアナログコンポーネントとオーディオ信号をワイヤレス伝送できるシステムです。メリットとしてはHDMIのものと同じですが、アナログ信号もサポートすることで幅広いアプリケーションに使用できるようになります。
・Home Theater Scaler
カタカナで書くとホームシアタースケーラーということで、それだけ聞くと何のことだかわからないかもしれませんが、アナログ・デジタルを問わず、さまざまな信号をすべて統一してHDMI信号にまとめて出力するという切替機と考える方が良いと思います。スケーラーという名称は、どんな解像度でも1080pまで解像度変換(スケーリング)する機能があるために付いています。
入力信号はアナログコンポジット・Y/C(S-Video)・コンポーネントとHDMIをサポートし、オーディオも光と同軸をサポートしています。これで、古くはVHSレコーダーや、アナログ出力を持ったゲーム機などさまざまな機器と、HDMI対応機器をすべて混在して切り替え、HDMI入力を持ったディスプレイに映し出すことができるのです。
価格は6万円前後で「春頃」登場予定です。
・HD Personal Video Recorder
Gefen社としては初の試みであるビデオレコーダーです。まだ詳細は明らかになっていませんが、USBやSDメモリースティックにMPEG4形式で録画することができるようです。内蔵HDDだけに録画するのではなく、簡単に持ち運びができるポータブルメディアに記録できるのが新しいとか。まだ詳細がわからないのと、私自身が使い方をイメージできていないので曖昧な説明になって申し訳ないのですが、「夏以降」登場予定ということで、もう少し話を聞く必要がありそうです。
ブースに訪れていた人たちの反応は上々で、説明に立っていたGefenのスタッフは(開発から知らされていないために)答えられない質問ばかり突っ込まれて困っていました(笑)
毎年Gefenのブースでは新しい技術を使った製品を展示していて、いつも楽しませてくれます。今年も、競合他社が安いHDMI関連製品を追従してきたところで新しいバージョンをいち早くサポートするなど、また一歩リードを拡げた感があります。また、新しい分野へのチャレンジも行ない、まだまだ元気なところを見せつけていました。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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